こんにちは、ドンキーソングです!
DIYでカーオーディオやドラレコなどの電装品を扱っているとたびたび行うことになる配線のカシメ処理。
見よう見マネで何となくやっているという方も多いと思いますが、「なんか接触が悪い・・・」「端子から配線が抜けてしまった・・・」という経験をしたことはないでしょうか。
実は自分も昔しょっちゅうやってました。
DIYで取り付けたカーナビが思ったように作動せず、接続を間違えてたのかと思い、あーでもないこーでもないと悩んで最終的に配線一本一本確認したら、結局原因はただのカシメ不良だった・・・こうなると無駄に時間をとられてイライラするし面倒です。
ここではそんな二度手間やイライラとはおさらばできるように、絶対に接触不良を起こさない配線の被覆剥き・端子のカシメ方を解説していきます。最後には自分が愛用しているおススメ工具・アイテムも紹介します。
被覆の剥き方
まず配線に端子をカシメるためには電工ペンチとよばれる専用の工具で配線の被覆を剥いて芯線をむき出しにします。
下の写真のように端から約5mmの位置で配線をくわえこみます。電工ペンチにはいくつか穴が開いているので、配線の太さに合うサイズの穴を使います。
穴の横に対応する配線の太さの記載があるものが多いですが、なければ穴と配線の内部の芯線の大きさを比べてみて芯線よりも少し大きな穴を使えばOKです。
被覆をくわえたらそのままスライドさせて被覆を剥きます。
被覆が向けたら先端を指でねじっておきます。端子を挿入するときに芯線がばらけてしまわないようにする為です。芯線が一本でもそっぽ向いているとショートの原因になったりします。
カシメの手順
被覆剥きができたら端子をカシメていく前にスリーブを通します。
作業に慣れてる人でもちょっと油断するとこのスリーブを通すという作業を忘れてしまいがちで、カシメた後にしまった!となることが良くあります。
基本的には端子をカシメた後でスリーブは挿入できないので、忘れた場合は一旦配線を切ってやり直しということになってしまいます。忘れないようにしましょう。
そして端子をカシメていきますがカシメる所は2か所あります。
まず、先端に近いほうは芯線のみをカシメます。被覆までカシメてしまわないように注意してください。カシメは1回ではなく、1サイズ大きめの穴で仮カシメしたあとにジャストサイズの穴でカシメるという2回カシメをするとうまくいきます。カシメた後は軽く配線を引っ張ってみて、しっかりと固定されていることを確認してください。
次に、もう一か所は被覆の部分をカシメていきます。ここのカシメは被覆部分をしっかり固定することで抜けないようにするという意味合いなので芯線と接触している必要はありません。
逆に芯線にカシメてしまうとカシメの食いつきが弱くなり外れてしまう可能性が高まります。
最後にスリーブを端子にかぶせて完了です。
ちょっとでも怪しいと思ったらやり直そう!
以上、正しいカシメ方について紹介いたしましたが、作業していると「ん~これちょっと失敗したかな?ちょっと怪しいけどまぁ導通してるからOK!」なんて思ってしまうこともあったりします。
ただ、その時は大丈夫でも経年で何かしら機器に不具合が起きたときに、機器自体の故障なのかただの接触不良なのか確認するために内装類を取り外す必要があったりととても面倒ですので、ちょっとでも自信がなかったり不安な場合は、面倒でもその場でカシメ直したほうが結果的に効率よい作業になると思います。
被覆剥きにおススメのアイテム
端子のカシメ方については以上になりますが、最後に配線の被覆剥きがとても簡単になるおススメの工具「ワイヤーストリッパー」を紹介します。コレ、めちゃくちゃ便利です。
これは配線をつかんでグリップを握るだけでワンアクションで被覆剥きができる優れもの。
基本的に配線剥きだけに使用する工具になりますが、一度使うと病みつきになってしまうくらい便利ですので非常におススメです。
もう一点おすすめアイテムを。
カシメ前に挿入するスリーブですが実はこんなものも市販されています。後入れスリーブというアイテムで、スリーブ通すのを忘れてカシメてしまったでも後からスリーブをつけられるようになっているので、やらかしてしまった時に持っているとカシメ直す作業が無くなるので保険として持っておくのも良いと思います。
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