こんにちは、ドンキーソングです!
カーオーディオの音を良くする方法は、スピーカー交換やデッドニング・パワーアンプ追加・プロセッサー追加・・・・などなどほかにもたくさんあります。
ただ、通常カーオーディオにつぎ込める予算には限りがあると思いますので、すべてのシステムアップを導入していくのはなかなか困難だと思います。
そんな悩みに対するアドバイスとして、「将来のシステムアップを視野に入れて、少なくとも〇万円レベルのスピーカーを選んでおき、いずれシステムアップしたときに無駄にならないように・・・」という話は多いと思います。
もちろんその考え方は間違っていないと思いますし、結局どんどんいい音を目指していきたくなってくるという気持ちは共感できる部分が多いです。
しかし、そうは言っても「自分は絶対この予算でやりきる!」「どうしてもこれ以上の予算は出せない・・・」「とにかく〇万円で完結するベストシステムを教えてくれ!」という方もいると思います。
そういう場合はどういったシステムがベストになるか?カーオーディオ歴15年以上になる私の経験から提案していきたいと思いますので参考になれば幸いです。
※ヘッドユニットは純正システムのまま、スピーカー交換などの作業はDIYで実施するという考え方で話を進めます。
予算:1万円・・・ツイーター交換(追加)
まずは予算1万円の場合。
ツイーターを追加するのがベストです。カロッツェリア等からツイーター単体で販売されているものがありますのでこういったものを追加するのが良いです。
とにかく純正のスピーカー(ツイーター)はコスト重視で作られており、値段でいうと1個100円程度のものが使われています。
人間は低音に比べて高音のほうが音の変化に敏感なため、低音を担っているドアのウーファーよりもツイーターを優先していいものに交換することで効率よくいい音にすることができます。
これは特に純正ツイーターがついていないクルマの場合非常に効果が大きく、誰が聞いても「音が良くなった!」と思える変化があります。
なお、1000円前後のあまりにも安いツイーターは明らかに音質が劣っており、お勧めできません。
ちなみに設置場所は純正でよくあるダッシュボードの中ではなく、ダッシュボード上に置くほうがいい音になりやすいです。
予算3~5万円・・・スピーカー交換+デッドニング
もう少し予算が確保できて3~5万円ほどあれば、スピーカー交換+ドアデッドニングが効果的です。例えば、2~4万円のスピーカー+1万円でデッドニングという具合です。
スピーカーはツイーターとウーファーが別体になっているセパレートタイプにしてください。コアキシャルタイプのスピーカーはツイーターの装着位置がドアウーファーと一緒になる為、どうしても足元のほうから音が聞こえる感じになってしまいがちです。
セパレートタイプならツイーターをダッシュボード上に置くことができる為、目の前から音が出ている状態にすることが可能です。
そしてさらに低音を引き締まったものにする為ドアをデッドニングし、スピーカーの本来の能力を引き出してあげるという考え方です。
デッドニングについては、1万円程度でのデッドニングキットが売られてますのでそれを使うのが手軽でコスパも高いです。
ここまでやれると純正と比べてかなりの音質差が出る為、大多数の人が音が良くなったという満足感を得られると思います。
予算5~9万円・・・スピーカー交換+デッドニング+サブウーファー追加
ここまで予算があればさらにサブウーファーをつけると、車内の空気感が変わり、音楽の臨場感を向上させられます。
サブウーファーはシート下設置のものではなく下記のようなボックスタイプのサブウーファーがいいです。
こうしたボックスタイプのサブウーファーならドアウーファーがうまく出し切れない50Hz以下の低音をしっかりと出すことができます。
この周波数帯がしっかりならせると、車内空間の空気が変わります。ライブ音源を聴くと特に違いが分かりやすく、臨場感が一気に向上してまるでライブ会場にいるかのような感覚を味わうことができます。
シート下タイプではしっかりとこの低域を出せるものが少なく、確かに低音は強くなりますが空気感を変えることまでは出来ず、ただ「シート下で低音がドコドコ鳴っているな」という感じになってしまう場合があります。
予算:10~15万円・・・DSPを追加
ここまで予算があればやれることの幅はかなり増えてきます。
そんな中でも一番のおススメは、上記までのシステムに加えてDSPを追加することです。
DSPとはデジタル・シグナル・プロセッサーの略で簡単に言うと特定の周波数の音の大きさを増減できるイコライザーという機能や、各スピーカーから出す音を調整できるスロープ設定など、音の電気信号をいじることができる機器です。
その中でも最も重要な機能がタイムアライメント。タイムアライメントとは、各スピーカーから音の出るタイミングを変えることができる機能です。
通常、家で音楽を聴くときは左右2つのスピーカーの中心で音楽を聴くことができますが、クルマの場合はそうではありません。右ハンドル車であれば右側のスピーカーが自分に近く、左側のスピーカーは遠くなっているため、左右でずれたタイミングの音を聞くことになります。
それが音の定位のずれや違和感につながるため、これを解消するために近いほうのスピーカーから出す音を遅らせて、疑似的に左右スピーカーの中央で音を聞いているようにするという仕組みです。
下記で紹介しているSIACO HSA-300-31optなどのアンプ内蔵タイプはとてもおススメで、音の調整なしでも取り付けるだけで音質向上し、さらに「もっと低音が大きく聞こえるようにしたい」などの自分好みの音に調整していくという楽しみも増えます。
まとめ
以上、予算別にベストのシステムアップ方法を紹介していきました。
もちろん正解は一つではありませんが自分の今までの経験からも、予算をたくさん用意できなくても予算1万円でも間違いなく純正から音を良くすることは可能です。
本記事がご自身の予算にあった、最高の音を実現する参考になれば幸いです。
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