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間違いだらけのデッドニング ~これやると逆効果です~

デッドニング

こんにちは、ドンキーソングです!

デッドニングについて調べていると、時々目にする「下手なデッドニングは逆効果」という話。

確かに、何の知識もない状態で見よう見まねでやってしまうと、音が良くなるどころか逆に悪くしてしまう可能性もあります。

とはいえ、あまり難しいことを考える必要は無く、後述するやっていけない3項目さえ守っていればあとはある程度自分の思うままにやってもデッドニングが逆効果になるということはよっぽどありません。

ここでは、私が実際に目にしたことがある、これはやってはいけない!というデッドニングのやり方について解説していきます。

逆に言うとこれだけ守っておけばあとは自由です!

やってはいけない 1 すべての穴を塞いでしまう

デッドニングというとまずはドアに空いている穴を塞ぐ、というイメージを持っている方もいるかと思いますが、すべての穴を塞ぐのはNGです。中には塞いではいけない穴もあります。

・水抜き用の穴

ドアの下にあるこの穴です。ドアの前端から後端まで大体4か所くらいありますが、ここは塞いではいけません。

ガラス昇降部の隙間などからドア内部に水が入り込むことはご存じの方も多いとは思いますが、実はこれ、多くの方が思っている以上にたくさんの水が入り込みます。

これはその水を抜くための穴なので、ここを塞いでしまうとドア内部に水がどんどん溜まってしまい、最悪の場合ドアやスピーカーがサビだらけになってしまいます。

・トリムクリップ用の穴

下記赤丸で示したような場所です。

当然ここを塞ぐと内装パネルが正規の位置に戻りません。パネルを元に戻そうとした時点で気づくことが多いのですが、制振材などを挟み込んだ状態で無理やり戻せてしまった場合、パネルが微妙に浮いた状態で取り付いてしまいビビり音等の原因になってしまいます。

内装パネルを外した後はクリップが嵌る穴の位置を確認し、その周辺にはデッドニング材を貼り付けないよう注意しましょう。

やってはいけない2 格安素材を使う

例えば建築用の吸音材や制振材等はホームセンターで見かけることもあり、価格も自動車用と比べて安いものもある為、これを流用できないかと考えることもあるかと思います。

なるべく低コストでデッドニングをやりたい気持ちはわかりますが、あまりにも安いものは結果的に損をします。

建築用の物や格安の物を使うことで一番懸念されるのは耐熱性や耐湿性です。

自動車というのは沖縄のような高い気温から北海道の極低温まで、さまざまな環境下で使われることが前提になっており「自動車用」とうたっている製品はそういった環境も考慮して設計されています。

室内で使用される前提の物や粗悪な制振材などを使ってしまうと粘着部が熱で溶けてしまったり、低温下で硬化するなどして制振効果がなくなり、剥がれも発生しやすくなります。

特にドア内部で制振材がはがれると、異音の発生源になったり窓ガラスの昇降時に干渉したりとトラブルの原因になります。そうなると結局やり直し、材料も準備し直しといいことなしですので、そこはケチらずに自動車用とうたっているものを選ぶのが間違いないです。

自動車用として販売されている代表的な制振材の種類や性能は下記記事で比較検証していますので参考にしてください。

やってはいけない3 ドア内部に吸音材を詰めまくる。

3つ目はドア内部に吸音材を詰めまくることです。ドア内部というのはインナーパネルとアウターパネルの中のことです。

前述のように、ドア内は驚くほど水が入ります。実際にドアの外側にホースで水をかけながら、ドア内部にどれくらいの水が入ってくるのかを見たことがありますが、車種によってはポタポタと水が落ちてくるというレベルではなく、ガラスとモールの隙間などから普通にジョボジョボと入ってきます。

そんな中にスポンジなどの水を吸う吸音材を入れてしまうと湿気でカビやサビを誘発するし、音にも悪影響です。

ドア内部については、スピーカー裏のアウターパネルにだけ、水を吸いにくい素材の吸音材を付けるようにしましょう。内装パネルの裏側は水は入ってこないので吸音材を貼り付けても問題ありません。

まとめ

上記3点に気を付ければデッドニングが逆効果になるということはまずないと思います。

軽自動車やコンパクトカーなどはデッドニングによる静粛性の向上代が特に大きく、対費用効果が高いです。

難しく考えることはなく、やってみるととても楽しく、その効果に驚くと思いますのでまずはチャレンジしてみてください!

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