こんにちは、ドンキーソングです！
カーオーディオは、音楽を聴く環境という意味ではホームオーディオに比べて非常に不利で、多くの場合ドアスピーカーが足下付近に向い合わせで取付いており、ツイーター付近には音を反射しやすい窓ガラスが居たりします。
このようにオーディオにとって好ましくない状況を、電気信号をコントロールすることで大きく改善することができるのがDSPというアイテム。
しかし導入には10万円近くかかってしまう場合がほとんどです。そんな中、6万円ちょいという低価格でありながら十分な調整機能をもつというコスパの高さで話題になっているDSPがSAIACOというメーカーのHSA-300-31opt。
「聞いたことないメーカーだけど大丈夫？」「低価格とは言え6万円はデカいのでどんなものなのか詳しく知りたい！」という方も多いと思います。
ここでは私が実際に1年間じっくり使い倒して、ここがイイ！ここがダメ！と感じたポイントや製品の詳細を紹介します。
本記事を読めばこのDSPの特徴から使い方までしっかり理解できます！
製品紹介
内容物は非常にシンプルで、本体と説明書のみです。写真では車両と接続するハーネスが映っていますが、こちらはメーカー別で専用ハーネスが別売されていますのでそちらを購入します。本体と同時購入で4,400円です。
本体右側面にはRCA入力端子×4、RCA出力端子×6、光ケーブル入力に加えMHR-100というマルチオーディオプレイヤーとの接続部が配置されています。
左側面は車両との接続ハーネスとbluetooth受信用アンテナ、RC-1という別売の専用リモコンの接続端子がついています。
そして音質調整についてはスマホの無料アプリをインストールして行います。アンドロイド、アイフォン両方に対応しています。
アプリを立ち上げるとまず上記のようなトップ画面が開きます。ここから各調整画面へ遷移していきます。
まずイコライザです。各チャンネル左右独立で調整可能で、31バンドある周波数のバーを上下させて調整します。中心周波数の数字は自由に変えることができ、Qの調整も出来るので非常に細かい調整が可能になっています。
位相・ゲインの調整画面です。正相、逆相の切替やゲイン、ミュートの切替が各チャンネル独立で可能です。
クロスポイント、スロープの調整も各チャンネル独立です。1Hz刻みの任意の周波数でハイパス、ローパス周波数の設定が可能です。
タイムアライメントは1番遠いスピーカーまでの距離をゼロとして、その距離差を入力していくタイプ。例えば、自分の耳からの実測距離が左のウーファー150センチ、右のウーファー120センチ、左のツイーター140センチ、右のツイーター110センチであれば、入力する数字は1番遠い左のウーファーが０センチ、右のウーファー30センチ、左のツイーター10センチ、右のツイーター40センチと入力します。距離は１センチ幅で入力できます。
外部入力端子もありますので、車両のヘッドユニットからの音声ではなく、直接DSPに音声信号を入力することもできます。
つまり、巷でウワサのディスプレイオーディオ片側一部帯域逆相問題を解決できるということなのでコレも大きなポイントです。
また、紹介してきた各設定はDSP本体に5パターン、スマホ本体には無制限に保存でき、いつでも呼び出すことが出来ます。
良いポイント
下記、実際に購入・使用して私が感じた良いポイントです。
1.スマホで調整ができる！
紹介したように、各設定はスマホから専用アプリで調整します。
これが実際に使ってみると非常に便利で、個人的にはこの製品の一番のポイントだと思います。
多くのDSPはUSBケーブルなどでPCと繋いで調整するものが多く、自分でいろいろ試して最高のセッティングを見つけたいというDIY派の人にとってちょっと面倒だったりします。
SAIACOのこのDSPならちょっとした隙間時間にもスマホでささっと気軽に調整できるのでとても楽しいです。
2.設置が簡単！
本体サイズは151×112×36mmとコンパクトかつアンプ内蔵で別体アンプ不要の為、多くの車種でシート下に設置可能。また、専用ハーネスによりカプラーオンで楽に取り付けが可能になっています。
3.別体アンプの追加も可能！
アンプ内蔵型の本製品ですが、RCA出力も備えている為、内蔵アンプより性能の優る別体アンプを使いたい！という場合でも、内蔵アンプを使わずDSP単体として機能させることもできます。将来、更なるシステムアップを考えた時も単体のDSPを買い直す必要がないため長く使うことが出来ます。
改善してほしいところ
１.専用ハーネスの配線が硬い
別売の車種専用ハーネスですが、ケーブル自体が少し硬めです。梱包されていた状態の曲げグセがなかなか治らないので、ビシッとしたケーブル経路で設置しようとしたときに少し手間でした。
2.専用アプリが英語
アプリは英語ですが、説明書に日本語で説明がある為、慣れてしまえば何てこと無いです。
買うなら今かも
実は22年に価格改定があり少し値上がりしました。それでも圧倒的に高コスパなのは変わらず、これだけの機能がこの価格で手に入るのは素晴らしいです。円安などの影響で今後さらなる値上げの可能性が無いとは言えない為、購入を迷っている方は早めのタイミングで手に入れる事を強くおすすめします！
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