こんにちは、ドンキーソングです!
デッドニングをする時に使う制振材には、安いものから高いものまでいろいろと種類がありますが、どの制振材を使うのが一番効果があるのか?というのは非常に難しいところかと思います。
ネット上の評判もいろいろと調べてみましたが、ここはやはり自分で実際に確認するのが一番。
ということで、今回は有名どころの制振材を買いそろえ最もコスパの良い制振材はどれかという視点で簡単な実験も行って比較・検証してみました。
用意した制振材は4種類
今回の検証では有名で比較的手に入りやすい下記4種類の制振材を選定しました。
レアルシルト | レジェトレックス | Aero | AT-AQ450 | |
メーカー | 積水化学工学 | 日東電工 | StP | オーディオテクニカ |
厚み | 1.9mm | 1.5mm | 2.3mm | 2.3mm |
質量(密度) | 0.33g/cm2 | 0.24g/cm2 | 0.30g/cm2 | 0.38g/cm2 |
価格 (ドア2枚分、 6,750㎝2分で算出) | 15,180円 | 4,750円 | 9,180円 | 7,570円 |
スペックだけでみると、厚みがあり密度も高いAT-AQ450が良さそうな感じもします。
逆にレジェトレックスは厚みも密度も最も小さくなっており、飛び抜けて値段も安い為、制振効果が薄いのでは?と想定しました。
粘着面はレアルシルト以外は黒のブチルとなっていますが、それぞれ微妙に質が異なっており、特にAeroは常温でもかなり柔らかくベタベタしているため、手や服・内装に触れるとすぐにくっついてしまいます。特に気温の上がる夏季の作業時は取扱いに気を使いそうです。
レアルシルトは唯一ブチルではなく樹脂系の素材を使っているため作業性は最も良いです。
初期接着力が高いのはレアルシルトとAT-AQ450で、Aeroやレジェトレックスと比べると明らかに強く、剥がれにくくなっています。
制振効果を検証
では実際それぞれ制振効果はどれほどなのか?下記実験方法で検証してみました。
鉄板に10cm×10cmにカットした制振材を圧着し、ビー玉を落とした時の最大音圧を騒音計で測定します。ビー玉を落とす位置は制振材の裏側中央としています。
驚きの結果でした!
それぞれ5回測定した結果は下記グラフのようになりました。
いかがでしょうか。最も値段の高いレアルシルトが最も効果ありという結果は納得ですが、驚いたのは最廉価で厚みも薄いレジェトレックスがレアルシルトに迫る効果があったということです。
制振材自体に厚みがあればその分制振効果も大きくなると予想していたので、これはかなり意外な結果となりました。
Aeroの数値が大きくなっていますが、これは聴感でも明らかでほかの3つに比べると響き音が抑えられておらず、大きな音になっていました。
まとめ
以上、性能がトップクラスであるにもかかわらず価格がダントツに安いと言うところから、レジェトレックスが最もコスパの高い制振材だと思いました。
ただレジェトレックスは厚みが薄い分、剛性がレアルシルトやAT-AQ450と比べると劣るので、大きなサービスホールの穴埋め部分などはレアルシルトもしくはAT-AQ450を使うという方法ができればよりベストかと思います。
コスト度外視!と言う場合は贅沢にレアルシルトを使うのが制振効果は最も得られると思います。
個人的にはAeroは実験中いろんなところにブチルが付着してしまうのがどうしても気になってしまったのと制振効果も最も低い結果であった為、使いどころが難しいなと思いました。
以上、DIYデッドニングで使う制振材で悩んでいる方は、まずはレジェトレックスを使えば間違いありませんので使ってみてください。
また、具体的なデッドニングのやり方や本質などは下記にまとめていますので是非参考にしてみてください。
コメント
シートを2枚重ねて貼ったら
2倍の効果があるのでしょうか?
なるほど、その発想はなかったですね、、、
すこし効果がアップする可能性はありますが、おそらく2倍になることはないかと思います。