こんにちは、ドンキーソングです!
カーオーディオに凝ったクルマでよく見かける、ツイーターのAピラー埋め込み。
これは見た目がカッコいいというだけでなく、音質面でも、音を反射するガラスから遠ざけられる、リスナーに向け最適な角度に取付できる等メリットがたくさんあります。
そんなメリットだらけのAピラー埋め込みですが、「ショップに加工をお願いするとすると4~6万程かかるし、DIYで自作するのはハードルが高そう・・・」とあきらめている方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな方に向け、初めてでも簡単にクオリティの高いAピラー埋め込み加工ができる方法を紹介します。決して器用とは言えない自分でもこのやり方でAピラー埋め込みが実現でき、よりクリアな良い音で音楽を楽しむことが出来るようになったので、ぜひ参考にしてみてください。
必要な材料
まず、準備する物は下記です。
【ツイーター埋め込みベース】
今回の一番のキモとなる製品です。これがあることでツイーター周辺の造形が不要となり自作の難易度が一気に下がります。
【ポリエステルパテ】
私が使ったポリラックという製品は切削性もよく作業しやすかったです。
容量が1kgと少し多いため、この製品でなくてもホームセンターやカー用品店に売っているものでOKです。
仮に造形を失敗してやり直しするロス分を加味しても、ピラー2本作るのに500gあれば十分です。
【スエードシート】
この製品がカラーバリエーションも10色以上と多く、品質も良いのでおすすめです。貼り付けに失敗した時の為に135cm×100cmのサイズにしておくとピラー4本分くらいの量になるので安心です。
生地のサンプルセットが安価に用意されている為、色合いや素材感を実物で確認できて安心です。
【スプレーボンド】
スエードシートは粘着面が元々ついていますが、粘着力を上げて確実に張り付ける為につかいます。
おすすめは3Mのスプレーのり99という製品。スエード表面に接着剤が染み出してくることもなく、
しっかり貼り付けできます。
【プラスチックサフェーサー】
パテ盛り後、プラサフを吹くことで凸凹しているところや歪んでいるところがわかりやすくなる為、パテ盛りをきれいに仕上げる為にあるといいです。というか綺麗に作るには必須レベルです。
【紙やすり】
パテの形状を整える為に使います。アマゾンや楽天でも売ってますが、近所のホームセンターや100均でバラ品を買う方が安いかもしれません。あまり細かい番手の物は必要なく、60番〜240番くらいまであれば十分です。
【精密糸ノコ】
これは歯が360度のスパイラル状になっており、ピラーの穴を開けるのが非常に楽になります。
大まかな加工手順
大まかな作業手順は下記のようになります。
①純正ピラーの表皮を剥がす
②ベースの位置を仮決めする
③ピラーに穴を空ける
④ベースを固定する
⑤パテで形状を成型する
⑥スエードシート張り付け
以下、詳細を説明していきます。
①純正ピラーの生地を剥がす
まずは純正ピラーの生地を剥がします。接着剤で張り付けられていますが、手で引っ張れば剥がせます。
車体からのAピラーの取り外し方法についてはこちらの記事を参考にしてください。
②ベースの位置を仮決めする
次に、ツイーターベースを設置する場所と向きを決めます。
ここではベースを設置するために空ける穴の位置を大まかに決めれば良く、細かい調整は後ほど行います。耳の高さで運転席と助手席の真ん中を向くよう左右対称に設置するのが個人的にはおススメです。位置が決まったらベースの外周に沿ってマジックで線を引いておきます。
ピラーを固定するクリップがある所に穴を開けてしまわないように注意してください。
③ピラーに穴を空ける
目印の線を参考に電動ドリル等で穴を空けて、そこから精密糸ノコを使って目的の大きさまで広げていきます。
穴はピッタリ線に沿って開ける必要はなく、ツイーターベースが程よくピラーに埋まる程度に、最初は小さめに穴あけし、徐々に大きくしていくと良いです。
④ツイーターベースを固定する
穴あけができたら、一旦車両にあてがってベースの向き・位置を調整し、養生テープで仮固定します。自分はレーザー距離計をあてがって、運転席と助手席の中央にポインタが当たる向きで調整しました。
⑤パテで形状を成型する
パテで成型していきます。ホットボンドなどでツイーターベースとピラーを仮止めしておくとパテ盛り時にズレないのでやり易いです。
ベースで既に基本形状は出来ているので、ピラーとベース間が違和感なくつながるようにパテ付けしていきます。コツは、一気に目標とする形状までパテを盛るのではなく、盛って乾燥、削ってまた盛って・・・を繰り返して目標の形状までもっていきます。
実際に作業していると、早く完成形に持っていきたい!という気持ちがどうしても高まってきますが、時間をかけて納得いくまでじっくり形状を作りこむことがキレイに仕上げるコツです。
納得いく形状になったら一度サーフェサーを吹きます。そうすることで凹凸や歪みのある場所がとてもわかりやすくなりますので、必要に応じて再度パテ盛りをして仕上げていきます。
⑥スエードシート貼りつけ
形状が完成したらピラー側とスエードシート側両方にスプレーボンドを吹き付けてシートを張っていきます。
この作業が1番の難関で、どうやってこれをシワ無しで貼るのかと最初は絶望的な気持ちになるかもしれません。笑
ちょっとずつ貼っては剥がしを繰り返し、外側にシワを逃がしていくように伸ばしていくのがコツです。根気よくあきらめずにやっていきましょう!ツイーター穴の周辺から貼り始めるとうまくいくと思います。
完成!
最後は余った生地をカットしたら完成です!
細かい仕上がりはプロショップ施工同等とまではいかないかもしれませんが、手間暇かけたものがうまく完成したときの達成感や感動は自作でしか味わえないものがあります。是非チャレンジしてみてください!!
失敗してもAピラーは購入可能
もし失敗したらどうしようという不安がある方もいるかと思いますが、最悪、失敗してもディーラーで純正のAピラーを購入すれば元通りにすることが出来ます。
価格もそんなに高くなく、RAV4の場合は片側5000円で購入できました。
自分は週末のわずかなタイミングでしか作業時間を確保できず、何週かに分けて作業を進めていましたが、その間ピラーが外しっぱなになるのが嫌だった為、あらかじめ予備として純正Aピラーを購入・装着しておき、コツコツ作業していましたのでそういうやり方ができるのもDIYの強みですね。
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